まなざし -94ページ目

ハザマ

未来は陽炎の中


あの熱い夏の中


想いを閉じ込め


心の中に水をためる


瞑想・・・


光を浴び、泳ぎ回る


心の中  静かに揺らめき


無の中にたゆたう


何もかも 溶けて行け


煩わしい日常


悩ましい未来


ビルの谷間に反射する


生き生きした


引き寄せる未来


掌にその声を乗せ


転がしてみる


キラキラと


付きまとう光




何もかも


風船の中に閉じ込め


宇宙ではじけさせたい


可能性を


模索する心

未知なる歩

言の葉を


あなたの上に散らせても


それは降り積もることのない


消え行く淡雪


現になり得ない淡い想い


寂しいと言う想いがあるのなら


それはすべて過去だから・・・


未来には未来に訪れる


想いの場所が待っている


余力のある者は


すがることなく歩を進め行く



天橋立― アマノハシダテ ―

バイトが終るのは深夜



波打ち際に建つそのホテルを出ると



夜の四十万に木霊する漣



潮風に吹かれながら、



私を迎えるのは



眩しく照らす外灯と、



水平線をかすかに揺らめく、釣り船の灯り



そして妖しく輝く檸檬型の月



まるで



私の正面を陣取るかのように



輝くその月は



水面にその灯りを落とし



影のように長く揺らめく



それはまるで



月までの



淡い光の橋のようにも見え



妖しく私の心を誘っていた



この淡い橋を渡れたら



月は私を何処に誘ってくれるのだろう・・・



別次元へ・・・   別世界へ・・・



あなたの元へ・・・



・・・他愛も無い、心の旅



冷たい風が 心地いい







$まなざし





瞬間の喜び

まなざし




トン、 トン、 トン!



そんな軽い足取りで


 
その人は砂浜に降り立った



その何気ない動作に



鍛えられた筋肉を感じて



瞬間、目を奪われた



私の好きな人の動作に似ている・・・


 
そんな事を思いながら・・・



ここにいるはずの無い人



あれが彼ならいいのに・・・



なんて、思いながら・・・(笑)



蒼い海 



心地いい、空と風と日差し



ここまでの防風林の散歩



大好きな愛犬は、私の膝の上



大好きなものに囲まれたこの空間



何もない贅沢



遠めに見えるその人を



あなただと空想する楽しさ



全てが優しく



満ち足りた瞬間




Voice

声をくれ! 声を!!


君の声を聞かせてくれ!


心が狂いそうに渇望する


他の誰かじゃだめなんだ


僕の心を操る魔法の杖


君だけが持っている


この沈黙にいつまで耐えたら


聞けるのだろう


心で叫ぶだけでは聞けない声


暗闇で叫ぶその先で


君は聞いているのだろうか・・・?


愛を叫びたいのに


思い通りにならない君に


僕は不満をぶちまけてしまいそう


本気だから許せない・・・


本気だから諦めきれない・・・


僕なしの君の心の平安さが


憎らしい・・・


その笑顔  その優しさ


夢を重ねては


・・・いけないのだろうか・・・?



君を想う
 
・・・ 自分が嫌い・・・



ちりぬるを・・・

$まなざし





植物達の煌きに


光が乱調する春


穏やかな空気に


時を映す人知れず咲く


白い桜


ハラハラト 春の雪のように舞う


生きた証を


あちらこちらに散りばめるかのように


緑の草の上にハートの花びら


その儚さに


愛おしさが込み上げる


我が命の


儚さ想い・・・




眠りの中・・・

まなざし




重なる手の暖かさ


 
抱き締め合う優しさ
 


思われる幸せ


 
切なさあふれる



夢の中


 
過ぎ去りし過去が訪れる


 
あなたは今


 
幸せだろうか・・・




雲雀

まなざし-sora



散歩の途中
 
 
そのさえずりに
 
 
日差しの指す、うす雲のある空を見上げ
 
 
正体を探す 
 
 
春が来た喜びを告げるかのような、
 
 
小さな雲雀を・・・
 
 
 
・・・・・   居た 。
 
 
 
その姿は 
 
 
大きく響き渡る声とは違い
 
 
とても健気で
 
 
面白い・・・
 
 
 
そよ風に向かい 
 
 
一点に留まろうとするかのように
 
 
そして
 
 
それがなしえない事を 
 
 
諦めないかのように
 
 
向かっていく
 
 
風に流されることを善しとしない
 
 
その小さな姿に 
 
 
しばし見惚れた
 
 
風に乗って流されれば
 
 
とても楽だろうに・・・
 
 
なぜ逆らうかのように
 
 
立ち向かっていくのだろう・・・?
 
 
きっと本能なのだろうが、
 
 
その姿に想う事は色々ある
 
 
 
群れなす事なく
 
 
ただ一匹
 
 
大きな空間で
 
 
自分の出来ることをしようとするその姿に
 
 
憧れと、自分の持つ力を
 
 
問う 瞬間だった・・・
 
 
 

自然の輝き

$まなざし




                         山吹色の大きな満月が



                        妖しく低い空に輝き始める時


 
                      目撃できたこの嬉しさは 何だろう


 
                       思わず薫り高いコーヒーの前で


 
                      ホッとするような開放感に似ている
 


                        空高く昇ってしまった満月は


 
                         プラチナのように輝いて


 
                          その距離と同じように


 
                             遠くに輝き


 
                      手に届かない憧れを思い出させる


 
                           すべてが巡るように


 
                    低い位置から始まるエネルギーの高まりは


 
                           ショーはこれからと


 
                          胸の高鳴りを呼び覚まし
 

 
                              重なり合う


 
 
                          昼の光でも 夜の光でも


 
                         この身に浴びたいと思うのは
 


                             何故だろう・・・?


 
 
                          ・・・・・  ( 笑 )  ・・・・・



 
 
                           光の中に 神の御手でも


 
                          隠されているのだろうか・・・?


 
 
                               一時でも


 
                         安らぐ 「 気 」 が あるのは



                            ・・・ 確かだ ・・・
 


 
                            光は形をすり抜けて


 
                            魂にまで浸透する


 
 
                         あぁ・・・きっと影が出来るのは


 
                        魂がその気を 吸うからだ・・・(笑)



 
 
                          形あるものも ないものも


 
                           光は必需品なのだ・・・
 


ノアちゃんの場合は…

 
 
 
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                              俺と海!

                            (男前なお言葉で・・・)