金色の龍
・・・ありえない・・・
ありえないからこそ、美しい・・・
あなたが私を優しく、
そして時には抑えられない思いを伝えようとするかのように、
抱きしめて、
そして私はその幸せの腕の中で、
あなたに自然と吸収され、
あなたは金色の龍へと姿を変え、
眩しい光のように
その在り処である、天を目指し
そのスピードと同じように
真っ直ぐと昇っていくイメージが
私の心の中で、
この頃ずっと、消えません。
・・・なぜでしょう・・・?
とても、 とても、 不思議です。
かげろう
愛という言葉ほど
エタイの知れないものはない
壊れやすいくせに
永遠に求められ
安らぎの様でもあり
戦いの様でもある
ミトコンドリアのように蠢き
それは人を支配し、翻弄する
形のないものを
形に留め
変化する事に対応できず
人は皆、吐息を漏らす
人が神に似せて作られたのなら
神も又、人に対し、
これ程もどかしい想いをしているのだろうか?
愛に完成は 永遠にない
泣きながら、生きた人
誰にも言えない傷
それは
誰かの優しい涙で開放され
思い出の箱に
収められていく
重石を引きずるチェーンは切られ
痛みは労わりに進化する
泣いた分だけ
笑顔を作ろう
苦しんだ分だけ
真実に近づきたい
暗闇の中から求めた光
あなたは今
光の美しさを
教えてくれる人になる
塩素とナトリウムとH2O
海と涙の成分が同じなら
涙の中で魚が飼えると
ある詩人は言ったけど
心の毒が詰まった水は
きっと魚を
あっという間に殺すだろう
海と涙の成分が同じと突き止めた科学者が
その毒素を取り除く方法を
突き止められたなら
人はきれいな涙で
浄化されていくのだろうか・・・?
その水の中で泳ぐことができたなら
人類の始まりにも終わりにも
旅する事が
できそうな気がする
誰の心にもつながれて
すべてを分けられ
激しい想いが消えた時
水平線の先に見えるものは
・・・・・ 何だろう ・・・・・?